□(1)アイコンタクトが苦手
□(2)内向的な性格だ。自分に自信がない
□(3)いつも机に肘を突く
□(4)鶏にわとり運動(あごを前後に動かす)が
できない
□(5)背筋を伸ばして胸を張れない
□(6)背筋を伸ばしているつもりでも、
背筋に力が入った感覚がない
□(7)腰を反らしてしまう
□(8)両肩を後ろに引けない
いかがでしたか。診断結果はこのページの下にあります。
慢性的な肩こり、頭痛、腰痛の原因のひとつにねこ背があります。外見上ではねこ背とは見えない「隠れねこ背」の方も多いのです。 背中が丸く前かがみになっているのを、腰の部分で反り、骨盤を前に傾けることによって隠してしまうのです。 ご本人も背筋(せすじ)を伸ばしていると思っていますからねこ背と気づきませんし、外見からは分かりにくいのです。
ねこ背は背中の筋肉や首の筋肉の負担を増やしますので背中の痛み、肩こりになりやすく、肩や首のコリのために頭痛を起こすことになります。 また肩の関節が前側にいくために肩関節の痛みや運動制限を起こしやすく、五十肩になりやすくなります。 腰をそらせた隠れねこ背の姿勢の方は下腹が出ますし、腰椎のカーブがきつくなるため腰に前にすべる力が働き腰痛の原因となることが多いのです。
ねこ背は多くは子供の時に作られると考えられます。例えば授業で先生に当てられるのがいやで背を丸めているとねこ背になる。しかし背を丸めてばかりいられないから背筋(せすじ)を伸ばそうとする。 しかし心理的に胸を張ることは抑制されていて、その結果腰を反らし隠れねこ背が出来上がるのです。 このようにねこ背の原因には心理的な因子とからだの使い方の癖が関係していると考えられ、その他に呼吸器の疾患などが考えられています。
背骨は自然なカーブ(生理的湾曲)になっていれば余分な力を入れずに立っていたり、座っていたりできるようになっています。
背骨まっすぐにする筋肉、背中やおなかの筋肉などからだを立たせるために使われる筋肉(抗重力筋)が自然に働くからです。
骨盤の後面を垂直に立てその上に背骨をまっすぐに積み上げていくように、または頭頂部から一本の紐で釣り下げられているようにイメージして姿勢を正します。
もちろん背骨はなだらかなS字状のカーブを描いていますが、まっすぐなイメージで良いのです。
<かんたん ねこ背チェックの解説>
〈心理チェック〉
(1)(2)は猫背の原因である心理のチェック項目です。
(1)(2)をチェックした人は、猫背の可能性があります。
〈身体的チェック〉
(1)(2)は、心がどういう状態にあるかをチェックします。
(3)〜(8)は、猫背の身体的チェック項目です。
(3)(4)をチェックした人は、猫背の疑いがあります。
(5)(6)をチェックした人は、ほぼ猫背決定です。
(7)をチェックした人は、S型猫背(隠れ猫背)の疑いがあります。
(8)をチェックした人は、横猫背の疑いがあります。
ねこ背には縦のねこ背と横のねこ背があります。背中を亀の甲羅とイメージしていただくと判り易いでしょう。
つまり縦のアーチと横のアーチのカーブが大きくなるのがねこ背なのです。
縦のねこ背は一般に考えられているねこ背のイメージである背中が丸まっている状態を指します。縦のアーチのカーブを少なくすれば縦のねこ背が改善されます。
横のねこ背は両方の肩関節が前に出ていることを指します。肩甲骨を後に引けば肩関節が後に引かれ、横のアーチのカーブが少なくなり、横のねこ背が改善されます。 販売されているねこ背改善ベルトの多くは横のアーチの矯正をするだけです。
ねこ背の治し方の最も重要なポイントは背筋(せすじ)に力が入った感覚があることです。
この感覚が無いとねこ背は治っていません。自分ではねこ背を治した姿勢と思っていてもこの感覚が無ければねこ背は治っておらず、隠れねこ背になっています。
ねこ背を治すには肩甲骨の間に力が入った感覚が無ければなりません。
ねこ背が治るとからだとこころの係わりに気づき、心が開放されやすくなります。
ねこ背が治ると背中の筋肉や首の筋への負担が軽くなり背中の凝り、背中の痛み、肩こりが無くなります。肩や首のコリのための頭痛も無くなります。寝違いを起こしにくくなります。
また肩の関節が後に来るため肩関節の動きが良くなり、痛みや動きの悪さが改善し、五十肩の予防になります。
腰をそらせた隠れねこ背の姿勢が改善すると、腰椎のカーブが軽くなり腰痛の予防になります。繰り返し起こしていたぎっくり腰が起きなくなります。
胸の空間(胸郭)が大きくなり呼吸が楽になり、呼吸器の疾患の予防になります。
骨盤内蔵器のトラブルが減ります。生理痛の軽減や痔疾の改善が起こります。
お年よりの円背の改善、円背の予防、脊柱管狭窄症の症状の軽減が起こります。
ねこ背が治ると骨盤が水平に近づき背骨のカーブがなだらかになるため、下腹が引っ込み、腰回りが細くなり、女性は胸のトップが挙がりバストのサイズも上がるなどの変化が起こります。 この効果は一時的なものではなく持続します。また一度ねこ背を直す感覚がつかめれば癖でねこ背に戻ってしまっても簡単に直すことが出来ます。 そしてだんだんとねこ背の姿勢を取らずにいられるようになります。
さあ、ねこ背を直して健康で美しくなりましょう。